兵庫県美方郡香美町

2017年05月15日


兵庫100山に戻る

兵庫100山』   きつい山とは判っていたが、改めて登ってもきつい山だった。
香美町のサイトから
標氷ノ山・後山・那岐山国定公園の一峰、香住の屋根「三川山」は標高887.8mでシャクナゲやヒメコマツが群生し、ブナなどの原生林があります。また、近くを流れる佐津川周辺には多くの鳥や魚、昆虫が生息し、貴重な自然環境が残っており、ハイキングコースとしても人気があります。近年、遭難事故が発生しておりますので、登山される場合は十分ご注意ください。
三川山
今日は良い体力測定が出来たと思う。
'01年08月に一人で登った時には1時間30分で、
'04年04月には普段、山歩きをしていないおばさんを連れて登った時でも2時間で登っている。
今日は休憩もせずに一生懸命登ったのだが、2時間04分と2時間を超えてしまった。残念ながら、もう高い山は無理な体力まで落ちてしまっているのだ。もう、無理な山歩きは止めておこう。
〔005〕三川山 (888m)
兵庫100山の3巡目として来日岳を登った後に三川山に登ることにした。過去2回はシャクナゲコースから登り、奥ノ院コースで下山しているが、奥ノ院コースの斜度のきつさから、今回も同じコースで周回することにした。今回、奥ノ院コース名の由来を知ることになった。
みかわやま
Road Map :R178を佐津川沿いの県道256号線を南下し、三川権現社に至る。
Route Map:三軒権現社の駐車場に車を停めて、シャクナゲコースから奥ノ院コースへ周回する。
周回:4時間24分(休憩時間含む)
登り:2時間04分(シャクナゲコースにて)
下り:2時間12分(奥ノ院コースにて)
綺麗なトイレの横にも駐車場があり、駐車場に標高表示があった。
ここからなら888m−218m=670mの登りとなる。
県道256号線の終点に”三川権現社”があり、ここの駐車場が使える。この向いがシャクナゲ公園となっており、まだ少しだけ花が残っていた。
12時05分に駐車場を出発する。少し歩くと広場があり、ここにも車を停められそうである。
ヒノキ林に入っても林道の様な広い道が続いているが、角の尖った落石が多く、車では走りたくない状況だった。歩いても5分程の距離。
道は砂防堰堤にぶつかるが、右へ上がる階段道があった。
綺麗な砂防堰堤が見えて来た。じっくり見るのは下山後とする。
河原が広いので道を見失うかと思ったが、しっかりと道標が立っていた。
砂防堰堤を越えると砂溜まりの広い河原となっており、13年前と同じく渡渉が必要だった。浅い所を選んで渡渉すると靴に水が入ることはなかった。
予定通りにシャクナゲコースに入る。
急登の連続だったとの記憶だけが残っていた。
倒木しているのに満開に咲いているキリの花が、
これからの苦労を労う様出迎えてくれた。
ヤセ尾根の両側には沢が流れており、沢の姿は見えないが、大きな沢音だけが聞こえてくる。
記憶にある急峻な登りが続く。
コース分岐から急登を登り始めて15分。あと2kmの表示が出て来た。時間に換算すればどれくらいなのか検討が付かない。後は俺の馬力に掛かっているのか。
昔は無かったと思う道案内板が出て来る。
かなり大胆にシャクナゲの枝が切られ、歩き易い様に整備されていた。
うっとうしいシャクナゲ帯となって来たが、何か昔と違い歩き易い。
少し下る個所が出て来たが、登り中で下りがあったのはこの区間だけだった。
どこの山にもヘンテコに育ったブナの木はあるもんだ。
展望が開け山頂らしきピークが見えたが、アンテナが見えないので山頂ではないかも知れない。
少しの下りの反動で、恐ろしく登って行く。
この後は次々とロープ場が出て来るが、登りにはロープの手助けは必要ではなく、下りのスリップ防止に必要な様だ。
枯れているデカイ ”サルノコシカケ”13年前にも同じ様なデカイ
”サルノコシカケ”があったが、それは遥か高い木の上だった。
ブナの新緑がまぶしいはずなのに、今日の天気では新緑も冴えない。
あと2km地点から頑張って登って来たが、たった1kmしか消化出来ていない。流石に疲れて来た。
登り勾配は緩み、先の空の見え方が変わって来た。開けた所に出る可能性がありそうだ。
この300mは比較的楽だった。
ブナの幼木が900本植樹され、動物に食べられない様に樹脂チューブと鉄柱で保護されているのに、雪の重みには勝てなかった様で全てが曲がってしまっている。又、ヘンテコなブナが育ってしまうではないか。
林道跡の開けた所に出る。西側には山頂近くの電波塔が見えていた。
所でこの植樹の列は何なんだ?
2時間04分にて ”三川山”(888m)に着く。展望はここからだけ少し得られるだけ。三角点は他の場所にある様だが、探しはしなかった。
'01年08月には1時間30分で登っているので、今日は疲れているのか、歳相応なのか判らないが、若い時より34分も遅くなっている。
来日岳に続き、山頂に電波塔が聳える三川山の山頂。
奥ノ院コースに入り、下山を始める。
まず、下山の奥ノ院コースの登山口を確認しておく。展望の無い山頂で休憩する気は無かったが、5分だけお茶休憩をする。
16分程で穏やかな道は終わり、急下りに入って行く。
しばらくは緩やかに下って行く道が続き、その後の急下りが予想出来ない。
短い区間ではあるが、トラバース路になると雰囲気は俄然良くなる。
しばらくは落ちる様に下って行く。シャクナゲコースにはトラロープが設置してあったが、奥ノ院コースにはロープの設置個所はまったく無かった。
ヤセ尾根の先から又、急下りが始まる。
こんな道ばかりであれば気分良く歩けるのだが、そうは行ってくれない。
シャクナゲの花はGW辺りで終わっているはずであるが、根性あるシャクナゲが咲いていた。でも触れば花びらは落ちてしまいそうな感じであった。
一帯にはシャクナゲが茂っているが、辛うじて花が残っているのは2ヶ所だけだった。
写真が前後しているが、遥拝所の矢印の先を見ると、崖っぷちに小さな洞窟?が見えた。
これが洞窟としたら、どうやってあそこまで行ったのか?
帰宅後、ネットで色々調べてみると、情報は殆ど無かったが、これがコース名になっている”奥ノ院”らしい。望遠レンズで撮られたと思う写真が1枚だけ見付かった。コース名になっている位だから”奥ノ院”は昔から知られていたのだろう。しかし、奥ノ院の情報が何も無いのは何故?
下山1時間05分にて小さな広場に出て ”遥拝所”(ようはいじょ)と書かれた立て札があった。矢印の先には何も無い様に見えたが、良く見ると崖っぷちに小さな洞窟らしい物が見えた。以前にはこんな立て札は無かったと思うが・・・
電波塔が見えているので三川山に間違いないだろう。
シャクナゲコースのシャクナゲは伐採されて道が整備されていたが、
奥ノ院コースのシャクナゲは一切伐採されておらず、昔のままに茂り、枝を掻き分けて進むことになる。
同地点から右側の沢を見る。
ヤセ尾根を下って行くと尾根の両側に沢が見える様になって来た。
これは左側の沢を見ている。
尾根筋の先端から沢に下りたつ。これで急下りは終わってくれた。
下山1時間49分にて沢に下り立ち、少し沢を散策してみる。
まず、左側からの沢を渡渉して、右側の沢を渡渉する。
共に問題無く渡ることが出来た。
下流側を見るとロープが張ってあり、渡渉地点に思えた。
浅い所を渡渉して砂防堰堤を越える。
砂防ダムで出来た広い河原に戻って来た。
下山2時間12分にて駐車所に帰り、三川山を終了する。
砂防堰堤の綺麗な落水を見に行く。川水はそう綺麗ではなかった。
三川権現社前のシャクナゲ園にも根性シャクナゲが花を咲かせていた。
    標高差:662m
累積標高差:950m